やべえ・・・ファスト&スローいいとよく聞くけど、
難しくて長くて「何言ってんのかよくわかんねえ・・・」という
わたしと同じような人もいるかもなので、
こんかいファスト&スローを要約していきます。
※目次内の言葉をクリックするとそこにホップステップジャンプ!
目次
こんかいご紹介する本
題名 ファスト&スロー (上巻)
※単行本
※文庫
本の内容 (数行程度で紹介)
著者:ダニエルカーネマン
(アメリカの心理学者、ノーベル経済学賞受賞者)
ページ数:370p
「ニューヨーク・タイムズ」「ウォールストリート・ジャーナル」など
各紙誌にて年間ベストブックに選出された本。
人が意思決定をするときに陥りやすい罠について語られており、
決定の改善に役立つとともに他者や世の中の見方、
大げさに言えばその人の世界観にまで影響を及ぼすような本。
要約
セミナーや講演は、「3つだけ、気づきを持って帰る」
という姿勢で聞くと、学びは最大化します。
(中略)
「3つのポイント」だけを念頭に置きながら話を聞いていくのが、
脳科学的にも理にかなった方法と言えます。
絶対にミスをしない人の脳の習慣
怒らないと決めて、また怒ってしまったとき、
自分を責めたり、失望したりする人は、
「 もう怒らないことができる」 と思い込んでいるのです。
そんな馬鹿な話はありません。
人は一度心に決めただけで、簡単に変われるものではないのです。
人の心は、すぐには変わらず、少しずつしか変化していきません。
種市 勝覺. 怒らない習慣力 (pp.57-58)
この本は行動経済学の本で
(行動経済学とは人の経済行動を
より現実に即して分析や誘導をしようという学問)
人間の意思決定について詳しく書かれています。
(人間は必ずしも合理的に判断していないということが書かれており、
これを知っておくとマーケティングに応用できる。)
・マーケティングとはお客様に「うれしさ」を提供すること
・マーケティング戦略とは「お客様が自社を選ぶ理由」(=強み)をつくること
(中略)
顧客の絶対数の多い少ないではなく、
「振り向いてもらえる顧客数」の多い少ないで売り上げが決まる
お客様にはうれしさを売りなさい
行動経済学の本なのでマーケティングに応用できますが
やりすぎは逆に悪い印象を相手に与えることもあるので
この本にかいてある内容を実施するうえでは注意が必要かも。
題名の「ファスト&スロー」という意味は
人間には「早い思考」と「遅い思考」があるという意味で、
人間は何かを意思決定するとき、この2つの思考をつかいます。
早い思考、遅い思考といえばいいのに、
なぜか早い思考をシステム1、遅い思考をシステム2といった方が
みんなわかりやすいですよね!?となってこうよんでます。
キース&リチャードの考えは「?」だけれども・・・
でもシステム1とシステム2を理解しておくと、
日々の意思決定が有意義なものになるのは
これは間違いなさそうです!
システム1が働くときは、人の顔からその人の今の感情をさっしたり、
2×2=?とかこういうなんの努力もなしにできるときで、
システム1はいわゆる直感で、
2×2という計算はシステム1が自動的に働くので、
止めようとしても止められず、反射的にこたえは4となるけども、
これに対して72×48=?と聞かれたら、
こんどは直感のシステム1では対応できず、
じっくり考えるシステム2がでてきます。
じっくり考えるシステム2をつかっていくと人は疲れるので
よく直感であるシステム1がつかわれ、しかも直感とは、
過去の経験(失敗や成功体験)から作られているので、
直感はけっこう正しかったりします。
そうではなく、ルールに従ったり、レストランで魚と肉それぞれのメニューから、
注文する料理をえらんだりはシステム2だけができるので、
なんでもかんでもシステム1ができるというわけではありません。
よってシステム1には短所だったり
できないこともある!!
またシステム1は因果関係を無理やり当てはめようとするため、
「原因」と「結果」をやたら求めます。
(ただ偶然おきたことでも偶然を異常に排除して、なにか理由をつける)
システム1の限界
先ほどシステム1は
なんでもかんでもできるわけではないといいましたが、
具体的にシステム1の欠点についてみていきます。
確証バイアス
確証バイアスとは自分にとって都合のいい、
この状況をうまく説明できるような情報ばかりをあつめ、
それを信じようとすること。
人は信念が否定されたら、情報をシャットアウトする傾向とかもあって、
システム1だけに頼ってしまうとこうなる。
仮説は反証により証明せよ
ファスト&スロー(上)
フレーミング効果
フレーミング効果とは
同じ情報も表現の仕方が違うだけで伝わり方がかわる
という効果で、システム1は「わかりやすいものが好きで、見たものがすべて」
となるので、たとえば
・手術1か月後の生存率は90%
・手術1か月後の死亡率は10%
とあったら同じことを言ってるけども、
手術頑張るけど、あなたは1か月後、
10パーセントの確率で死にます。
よりも
この手術頑張ります。
1か月後の生存率は90%です。
の方が力強く聞こえるという効果で、この効果はよく宣伝につかわれます。
ハロー効果
ハロー効果とは後光効果ともいって、
1つの特徴が全体に大きな影響を与える効果で、
たとえばあの人は東大生だから仕事ができるはず。
といった効果です。
わたしは中卒です!よりも・・・
わたしは東大首席で卒業して、そのあとに、
ハーバード大学とオックスフォード大学も首席ででました!
といわれた方が、この人の言うことなら・・・となって、
しんぴょうせいが高くなる効果です。
またアランとベンについてこのように聞いた場合
アラン:頭がいい、勤勉、直情的、批判的、頑固、嫉妬深い
ベン:嫉妬深い、頑固、批判的、勤勉、頭がいい
この場合はアランが好かれる確率が高く、
(並べ替えて、いいことが最初に書かれているだけ)
よって人物描写をするとき順番は重要となり
複数の情報源から最も有効な情報を得るためには
情報源はつねに独立させておく
こういったことがハロー効果を防ぐうえで重要となります。
判断の独立性はビジネスでも応用でき、
ビジネスの世界だと会議が始まる前に
あらかじめみんなの意見を提出してもらっておけば、
最初に発言する人の意見や強く意見する人の発言に
ひっぱられることなく意見が出せます。
この他にもアンカリング効果などもかいてあって、
人間はある場面のときに非合理な判断をしているけれど
あらかじめ認識しておくと、合理的な判断に近づけるという、
なんともめちゃムズだけど実用的な本でした。
とくに学んだ2つのこと
とくに響いた言葉を2つほど振り返ってみます。
① システム1は
因果関係を無理やり当てはめようとするため、
「原因」と「結果」をやたら求める。
② 人物描写をするとき順番は重要
レビュー
とくにオススメしたい人
・行動経済学に興味ある人
・SNSで発信してる人
・社会人
星5つとしてわたしとしてはこの本は、さいこうに読みにくかったけど、
合理的判断が少しはできやすくなったというのもあり☆3つでした。
また上巻は行動経済学というか
人の意思決定はどのように行われるかがおもに書かれいて、
下巻でいよいよ行動経済学の話が出てくるので、
上巻が面白かった人やもっと詳しく知りたい方以外は
下巻までは読む必要はないかなとも感じました。
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それでは
さよなら、さよなら、さよなら
(この記事をご覧いただきありがとうございました)